【11.8.SAT ”Richie Hawtin”】
“ダンスミュージック界のパイオニア”、“テクノの皇帝”として長きにわたり、シーンを牽引してきたDJ・プロデューサー、Richie Hawtin の高知公演が決定。
electronic music、technology、そしてcontemporary artを自在に横断する、真のイノベーターであり、世界のtechnoシーンを象徴するアーティストのひとりである。
OUTER SPACEに集うすべての人々にとって、この一夜は、音の未来と出会う記念碑的な瞬間となるだろう。
【11.8.SAT ”Richie Hawtin”】
AT OUTER SPACE / KOCHI
Richie Hawtin
+ more TBA
OPEN 23:00
18歳以上入場可能
ADV:3000YEN
DOOR:4000YEN
WITH ”W.A.V.E” WRISTBAND : 2000YEN
TICKET
RA：https://ja.ra.co/events/2276313
LivePocket:https://t.livepocket.jp/e/richie-hawtin
Richie Hawtin
Richie Hawtinは、electronic music、technology、そしてcontemporary artを自在に横断する、真のイノベーターであり、世界のtechnoシーンを象徴するアーティストのひとりである。Plastikman名義での活動をはじめ、レーベル「Plus 8」「MINUS」「From Our Minds」の運営、音楽と映像、アートの融合を追求したライブパフォーマンスなど、彼の多面的な才能と革新的なビジョンは30年以上にわたって世界中のファンを魅了し続けている。
UK・Oxfordshireに生まれ、Canada・Ontarioで育ったHawtinは、1980年代後半にDetroit technoに衝撃を受け、DJ／プロデューサーとしてのキャリアをスタート。1990年にJohn Acquavivaと共にレーベルPlus 8を設立し、Plastikman名義で発表したアルバム『Sheet One』や『Musik』は、acid technoの金字塔として今もなお語り継がれている。
1998年の『Consumed』では、これまでの機械的で攻撃的なサウンドとは一線を画し、深く内省的で瞑想的な世界観を提示。2014年には、ニューヨークのGuggenheim Museumでのライブパフォーマンスをきっかけに、Plastikman名義でのアルバム『EX』をリリース。空間と音が対話するその作品は、クラブミュージックの枠を超えた芸術作品としても高く評価された。
彼の活動は音楽にとどまらない。弟のMatthew Hawtin（visual artist）とのコラボレーションでは、Art Basel MiamiやLondonの180 The Strandでインスタレーション「Contained」「Dimensions」を発表し、音とビジュアルが完全に連動した空間芸術を実現。また、PradaのCo-Creative DirectorであるRaf Simonsとは長年にわたり親交を深めており、2020年にはMilan Fashion Weekのためのサウンドトラック「Sin Thetik」を制作。ファッションとサウンドの境界をも越境した。
テクノロジー分野においてもHawtinは常に最先端にいる。Ableton Liveの初期ベータテスターとして参加し、Native InstrumentsのTraktor Scratchの開発にも関わった。自身のtech company「Liine」を通じて、ライブ演奏に連動するアプリ「Synk」や、音と映像を同期させる「Smudge」などを開発し、観客との新たなインタラクションを実現。さらに、product designerのAndy Rigby-JonesおよびAllen & Heathと共に、アナログDJミキサー「MODEL 1」を開発し、音楽クリエイターの表現領域をさらに広げている。
2012年から2015年にかけては、彼のビジョンを凝縮した大型イベント「ENTER.」をIbizaのクラブSpaceで開催。音楽、照明、アート、さらにはJapanese sakeまでを融合させた複合空間は、世界中のtechnoファンから熱狂的な支持を受け、Amsterdam、Tokyo、Londonなど世界各地へと拡大していった。
また、アメリカの大学を巡る教育ツアー「CNTRL」では、electronic musicの歴史とテクノロジーの役割を若い世代に伝えるなど、教育・啓蒙活動にも力を注いでいる。2015年にはUniversity of Huddersfieldより音楽テクノロジーへの貢献が認められ、名誉博士号（Honorary Doctorate）を授与された。
そんなRichie HawtinがOUTER SPACEにもたらすのは、単なるDJセットではない。それは音と光、空間が渾然一体となる“体験”であり、dance floorを知覚の拡張装置へと変貌させる、アートとテクノロジーの結晶だ。彼のプレイは、音楽を「聴く」ことから「没入する」ことへと進化させる。
Richie Hawtin──その存在はまさに、現代におけるKraftwerkの再来であり、テクノという文化の哲学者である。
OUTER SPACEに集うすべての人々にとって、この一夜は、音の未来と出会う記念碑的な瞬間となるだろう。
